自律神経の乱れに効果的! 「心を安定させる」簡単な方法 #148
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自律神経の乱れに効果的! 「心を安定させる」簡単な方法 #148

ananweb
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2022.02.18
多くの人が待ち遠しく思う春ですが、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、季節の移り変わり時は気温や気圧の変化により、自律神経が乱れ、心が不安定になりやすくなるのだそう。そこで、愛先生が心がバテない簡単な方法を教えてくれます!
メンタルが不安定になっていませんか。
今週は、心がバテない食薬習慣
食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:牡蛎のみぞれ鍋】
【牡蛎】
【大根おろし】
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メンタルが不安定になっていませんか。

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【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 148
そろそろ河津桜や桃の花が木々をピンク色に染めはじめるころになりましたね。春の訪れが一歩ずつ着実に近づいてくることを実感します。お花を見るとどんなに気を張り詰めていたとしても、イライラしていたとしても、ちょっと気分がやわらぎますよね。
いつも穏やかに過ごすことができたら嬉しいのですが、新型コロナウイルスの流行やその対策、気圧の変化、気温の変化、湿度の低下、環境の変化など心を揺さぶる要因が多く、常に平常心を保つことが難しくもあります。これも一種の春の風物詩とも言えますが、ないにこしたことはないですよね。気分が塞ぎがち、怒りっぽいなど安定しない時には、お花屋さんに立ち寄り、生花をお部屋に飾るようにしてみることも良いと思います。
そこで今週は、平常心を保ちいつもお花畑にいるような穏やかな気持ちでいられるような、食薬習慣を紹介します。

今週は、心がバテない食薬習慣

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今年は、昨年よりも早く春一番が観測され、厳しい冬もどんどん終盤に差し掛かっています。とはいえ、寒さは厳しく感じますよね。でもこうやって春らしい日、冬に逆戻りしてしまう日を繰り返しながら、季節は移り変わっていきます。ただ、こういった気圧の変化が大きいときにつきものなのが、自律神経の乱れです。
些細なことにイライラしたり、謎に不安になったり、気分が落ち込んだり、寝つきが悪くなったりと自分の意志ではどうにもならない感情に困ってしまいバテてしまう人も多いのではないでしょうか。このように心を揺さぶられやすい人を漢方では『肝血虚』といいます。そして、感情の起伏が大きい状態を『肝気鬱結』と言います。
そこで今週は、脳の神経伝達物質の材料となる鉄やアミノ酸、ビタミンB群などで『肝血』を補い、神経過敏な状態を和らげるために香り高い食薬で『肝気』を巡らせて心バテを解消しましょう。食べるとよい食材・メニューは、【牡蛎のみぞれ鍋】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:牡蛎のみぞれ鍋】

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作り方は、いつものお鍋に牡蛎をいれ、仕上げに大根おろしをたっぷり乗せるだけです。温かいお鍋を食べて心も体もホッコリさせましょう。

【牡蛎】

亜鉛を筆頭にマグネシウムや鉄などのミネラルが豊富であることが有名ですが、必須アミノ酸やビタミンB群なども豊富です。心を安定させる『肝血』を補う働きがあります。

【大根おろし】

特徴のある香りは『肝気』の巡りを改善します。特に大根の先端には、強い香り成分イソチオシアネートを多く含むため辛みが強く、先端を食べるのがおすすめ。そして、根元の方は水分量が多く甘味が強い特徴があり、ジアスターゼやリパーゼなど消化を助ける働きが強くなっています。また、大根おろしの有効成分であるイソチオシアネートを生かした食べ方は皮ごとすりおろして30分以内に食べることです。
心がバテている時には、胃腸の働きに不調を感じるケースが多いです。その影響で、食事からの栄養の吸収が低下し、『血虚』の改善に時間がかかってしまうこともあります。調子の悪い時には、消化を補助する大根やキャベツのような食材を意識的にとることもおすすめです。ほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
※食薬とは… 漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。
月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。
つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

Information

大久保 愛 先生 漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。 公式LINEアカウント@aika
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『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。
『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA) 体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。
©Anastasia Gubinskaya/Gettyimages ©Lourdes Balduque/Gettyimages ©Catherine Delahaye/Gettyimages
文・大久保愛

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