日中にガムを噛む! プロ直伝「手足ポカポカで快眠できる」簡単なコツ5つ
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日中にガムを噛む! プロ直伝「手足ポカポカで快眠できる」簡単なコツ5つ

anan Beauty+
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2021.10.20
一気に秋が進み、手足の冷えを感じている人も多いのではないでしょうか。特に、就寝時に冷えてなかなか眠れないという悩みも多いよう。そこで今回は、2000人以上の睡眠課題を解決してきた、眠りとお風呂の専門家の小林麻利子さんに、「寒くて眠れない!」を解消する寝つきアップのコツをうかがいました。
寒くて眠れない…を解消! 寝つきをアップさせる5つの方法
1. 午前中の日光浴とガムの咀嚼
2. お風呂で深部体温を一時的に上昇させ入浴後急降下させる
3. シャワーでも、末端血流が良いまま布団の中に入る
4. レッグウォーマ―はあったほうがいい
5. 副交感神経を優位にする

寒くて眠れない…を解消! 寝つきをアップさせる5つの方法

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急に朝晩の冷え込みが進み、手足が冷たくてなかなか眠りにつけない…という方は多いのではないでしょうか。でも大丈夫。きちんと対策すれば、ポカポカの状態でお休みすることが可能になります。
今回は、2000人以上の睡眠課題を解決してきた、眠りとお風呂の専門家の小林麻利子が、寝つきをスムーズにするコツをご紹介します。

1. 午前中の日光浴とガムの咀嚼

ひとつ目は寝る前の対策ではなく日中の対策です。体の内側の温度を深部体温と呼びますが、私達には、19時頃深部体温が最も高く、就寝2~3時間前から早朝4時頃に向けて低下するという日内変動があり、この深部体温が低下するときに眠りにつくと寝つきが良くなります。
でも既に手足が冷たいのに、深部体温を低下させるなんて、もっと手足が冷たくなるのでは!? とお思いの方もいらっしゃるようですが、深部体温と末端の体温は別物。深部体温が低下していくと、反対に手足などの末端はポカポカと体温が上昇する仕組みになっています。ですから、まずは寝る前に深部体温をしっかり低下させることが大切なのです。
しかしながら、日中デスクワークや在宅ワークなどで運動量が少なかったり、日光を浴びる機会が得られないと、日中に体温がうまく上昇せず、その影響で夜適切に体温が低下していきません。女性は、1年中紫外線予防にと過度に日光を避ける方もいらっしゃいますが、睡眠や睡眠による美容メリットのためにも、日光浴は必須。
朝の起床後や出勤、お昼休憩中などに積極的に日光浴を行いましょう。夜の眠りに必要なメラトニン分泌につながるセロトニンの分泌を促すことができます。また、一定の速度でリズムを刻むことでもセロトニン分泌を促すことができますので、ガムの咀嚼も合わせて行うとGOOD!

2. お風呂で深部体温を一時的に上昇させ入浴後急降下させる

寝る前に手足をポカポカにするために多くの方が思い浮かぶのがお風呂ですが、せっかくお風呂に浸かったのに、ベッドに入る頃にはすっかり冷えてしまった…という方は少なくありません。理由は、お風呂の温度や入り方に課題があるから。
お風呂の温度は40度、時間は15分で肩まで浸かる全身浴を行います。この入浴法で体の内側の深部体温を上昇させることが研究でわかっていますが、入浴中に汗がじんわり出ない場合は入浴時間を5分延長してみてください。それでも汗が出なければ、1週間継続的に行ってみてください。また、炭酸ガス濃度の高い炭酸ガス系の入浴剤を用いると温熱作用が高まりますので、使用するのもいいでしょう。
ちなみにお風呂の水温は、浴室の冷えにより給湯器の温度設定どおりに出ないことが多いので、お風呂用の水温計をご用意いただくことを推奨しています。お風呂にぷかぷか浮くタイプの水温計であれば、手軽に使用できます。入浴後は1時間以内に眠りにつけるよう、手短に寝る準備をしてください。

3. シャワーでも、末端血流が良いまま布団の中に入る

もし時間がないなどの理由でシャワー浴しかできない場合は、足首まですっぽり入る桶や洗面器で足湯をしながら洗髪をしてみてください。冷気は重いので足元にたまりやすいため、洗髪で頭は熱くなるのに足元は冷えていることが多いです。深部体温をしっかり低下させるには、末端、特に足元の血管をしっかりと拡張させ温かな状態を作る必要があるため、冷えない工夫をしましょう。
入浴後は、湯舟に浸かったときよりも格段に血管が収縮しやすくなるので、速やかに準備してすぐにベッドへ入ります。この時血流が良い状態はキープしたいので、室温が16度を下回る場合は暖房器具などで温かくしたり、必ず靴下を履いて身支度するようにしましょう。そしてベッドの中に入ったら靴下を脱いでお休みします。
もしこの状態で足が冷たくなっているならば、潔く浴室へ行き、10分ほど温めてからお休みするのも手。それだけ睡眠時間が短くなるからよくないと考えられる方も多いと思いますが、睡眠の質を高めるためにも末端の血流はしっかりよい状態でお休みする必要があります。

4. レッグウォーマ―はあったほうがいい

秋冬用のパジャマに着替えられた方も多いと思いますが、ズボンの裾がまくりあがって、足首が冷えてしまい、その結果寝つきが悪くなる方もいらっしゃいます。足首は脂肪や筋肉が少ないため、とても冷えやすい部位。この部位の血流が悪くなることで、深部の熱い熱がうまく放散しにくくなることも考えられます。
そのため、足首は露出しないよう、レッグウォーマ―を装着してお休みしてみてください。ただレッグウォーマ―は日中使用する用のものでは締め付け感があるため、睡眠に特化したものを用意したり、締め付け感があるものしかなければ、手でつかんで伸ばしたりと工夫すると良いでしょう。
お風呂上りに靴下と共にレッグウォーマ―を装着すると、温かな状態をキープできます。そして先述の通り、ベッドの上で靴下だけ脱いでお休みしてください。足背から熱がどんどん放熱して深部体温の低下を促すことができます。

5. 副交感神経を優位にする

リラックスしているときに優位になる副交感神経は、手足などの末端の血流を良くします。寝る前の15分、ベッドの中で照明は暗くして、いつ寝てもいいという状態で、自分にとってリラックスできるさまざまなケアを行ってみましょう。私はこれを「うっとり美容」と呼び、提唱しています。
五感の中でも特に嗅覚は自律神経への作用がとても早く効率的。昼に使用する香りとは違う香りのボディクリームやピローミストなどを使用してみてください。
科学的な作用を利用するならば、やはりラベンダーが一番。リナロールという成分が、さまざまな臓器の交感神経を低下させることが研究で明らかになっています。手軽な使い方は、コットンに2滴ほど滴下して枕元に置くだけ。ラベンダーの香りを感じながらゆっくりと呼吸を繰り返してください。
ラベンダーの香りが強いと感じるならば、枕元から離して設置したり、オレンジやヒノキ、ローズなどの香りとブレンドするのも良いでしょう。
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これからどんどん気温が下がり冬を迎えますので、本格的な寒い季節になる前に、ひとつだけでもいいのでぜひ取り入れてみてくださいね。
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眠りとお風呂の専門家 小林麻利子さん
同志社大学卒業、京都市出身。SleepLIVE株式会社代表取締役社長。生活習慣改善サロンFlura主催。公認心理師。科学的根拠のあるデータや研究を元に、睡眠と入浴を中心とした生活習慣を見直すことで、自律神経を改善していく指導が人気。約2,000名以上もの悩みを解決し、テレビや雑誌など、多くのメディアで活躍中。不規則な生活になりがちな、芸能人やモデル、アナウンサーへも指導。
企業向けには、健康経営や睡眠関連事業支援などを行う。著書に『入浴の質が睡眠を決める』(カンゼン)『不美人習慣を3日で整える熟睡の練習帳』(G.B.)など多数。プライベートは、3歳児と0歳児の母。
(C)Deagreez/Gettyimages (C)fizkes/Gettyimages
文・小林麻利子

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